あなご百科

現在の取り組みについて

*現在の取り組みについて

弊社は元来、大阪市中央卸売市場を中心として、おすし屋さん・料理屋さん・うどん屋さん等が主なお得意様でした。逆にスーパー・百貨店の小売店へ納品はゼロに等しかったのです。納品できない一番の理由は弊社の製品が他と比べると高いからです。私としては、原材料を吟味し、加工にこだわれば、妥当と思われる価格に設定しているのですが、なかなか現場とのギャップは大きかったようです。ただ、実際に多くの小売店を回って見て、感じたことは、安くても、ほとんど売れていないのではということです。ただ、その時は打開するすべもなく、現状を見ているだけでした。
弊社の営業マンが以前大丸様の外商をしていたつながりで、2002年の6月に心斎橋大丸様で当時地下2階の入口付近で小さなワゴン台で焼あなごの販売をする機会がめぐってきました。これが、「松井泉の焼あなご」としてのの小売店でのデビュー戦でした。
約3ヶ月間、毎週金・土の夕方3時間程度、大丸様に焼あなごのみを持って行き、(私と営業マンと私の家内の3人で)ワゴン台の上に焼あなごを並べ、お客様にご試食して頂き、お好きな本数を買って頂くやり方で売りました。予想以上に売れました。売りながら、私はお客様の反応を見て、「美味しいあなごならお客様に支持されるはずだ。」と確信しました。それから、少し間があいて、2003年の3月には、関西スーパー様の福島店で初めて、試食販売と併せて通常商品として納品することになりました。これが、焼あなごの試食宣伝販売の始まりでした。しかし、あなごはうなぎの様に日常的な食材ではないと言うことで、販売員が売りに行くと売れるのですが、店に置いてるだけだとなかなか売れないという日々が続きました。すぐに結果を求められる世の中にあって、なかなか納品する量や店舗数が増えず、このまま頑張っていて大丈夫かと思った時期もありましたが、店頭での試食販売時のお客様の温かいお言葉から、もう少し辛抱しようと頑張りました。そして、2004年なると阪急オアシス様、阪急百貨店様(本店を除く)、ビッグビーンズ様、山陽マルナカ様など、弊社の商品に理解して頂けるお店が増えてまいりました。今では、弊社のあなごをおすしのネタ等に使うなど使用目的も多様化しております。また、試食販売時の商品アイテムや販売方法も日々進化していきました。
正直、まだまだ、あなごはうなぎのようには生活の中に馴染んでおりません。だから、一人でも多くの方があなごの良さを理解して頂き、「今日は家であなごが食べたい」と家族の誰かが口にして頂けるような食材に育てていくこと目指しています。そのために、これからも一生懸命頑張っていきます。皆様のご意見等をよろしくお願いいたします。